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写真と証言で伝える世界のヒバクシャ1―マーシャル諸島住民と日本マグロ漁船乗組員
豊﨑博光(著/文)
写真と証言で伝える世界のヒバクシャ1―マーシャル諸島住民と日本マグロ漁船乗組員 |
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2019年12月刊行
ISBN:978-4-86369-542-9
A4判・上製・282頁
【紹介】
米国の核実験によりマーシャル諸島で被ばくした住民と日本の元マグロ漁船乗組員の被ばくの実相
Ⅰ 大学生向け平和図書 写真と証言で知る世界のヒバクシャの実態
「唯一の被爆国」といわれてきた日本。しかし2017年国連で122か国の賛成で採択された「核兵器禁止条約」に日本は不参加。なぜ日本が参加しない中、世界で核兵器反対の大きなうねりができているのか。日本人が知らない世界のヒバクシャの実態を写真と証言でわかりやすく解説。
Ⅱ 米国の核実験によるマーシャル諸島ヒバクシャの写真・証言 記録
著者が1978年から30数回マーシャル諸島を訪問し、撮影、インタビューしたロンゲラップ島44人のヒバクシャとウトリック島3人のヒバクシャ。貴重なヒバクシャたちの歴史的記録を掘り起こした。
Ⅲ 「歴史は繰り返す」―マーシャル&福島― 放射能汚染による強制避難と帰還困難な故郷
核兵器実験場近くの島の人々は強制避難させられた。核実験後いったん帰島できても放射能の汚染濃度が高く、再び期間困難に。福島原発震災の被害住民と重なるマーシャルのヒバクシャたち。
Ⅳ ビキニ水爆実験で被ばくした日本のマグロ漁船乗組員の写真と証言
1954年3月1日ビキニ環礁での水爆実験でたくさんの日本のマグロ漁船が被ばくした。焼津、三崎、高知の被ばくした漁船乗組員の貴重な証言を収録した。
【目次】
1 被爆者から「ヒバクシャ」へ
-世界のヒバクシャの概要―
2 マーシャル諸島の核兵器実験と被ばくの歴史
-核実験場とさせられた島々と終らない被ばく被害―
3 マーシャル諸島概観
-海に囲まれた暮らしと被ばく被害の間で―
4 「水爆ブラボー実験」
-広島投下型原爆の1000倍の威力―
5 ビキニ島住民の移住と再移住
-故郷を棄てさせられた人々―
6 もう一つの核実験場エニウェトク環礁と住民
-被ばく被害を受けた人々が、汚染物質の捨て場と向き合いながら暮らす―
7 「水爆ブラボー実験」のヒバクシャ
-被ばくさせられた人々の声の記録―
8 ロンゲラップ島の暮らし
-自然とともに、つつましやかに暮らす人々―
9 ロンゲラップ島住民のメジャト島への移住
-「安全」と言われ続けた末に―
10 ミサイル実験場クワジェレン島とイバイ島
-さまざまな問題に見舞われる小さな島の暮らし―
11 首都マジュロ島
-被ばく被害を胸に刻みながら生きる人々―
12 日本のビキニ被ばく漁船と乗組員
-あいまいなままの被ばく被害―
13年表
【著者プロフィール】
豊﨑博光 (トヨサキヒロミツ) (著/文)
フォトジャーナリスト(フリー)。1948年横浜生まれ。
1969年から1970年まで、復帰前の沖縄や在日朝鮮人・韓国人などを取材。1972年にアメリカの先住民族インディアンを取材。1978年にアメリカが核実験を行ったマーシャル諸島のビキニ環礁、エニウェトク環礁や水爆実験の“死の灰”を浴びせられたロンゲラップ環礁の人々の取材を始めたことをきっかけに世界の核被害の取材を始める。以後、アメリカや旧ソ連、イギリスの核実験場、アメリカやカナダなどのウラン採掘の現場、スリーマイル島原子力発電所とチェルノブイリ原子力発電所の事故による被害の実態などのほか、世界各地の核被害者を取材。また日本やアメリカ、太平洋、ソ連やヨーロッパでの反核(非核)・反原発運動などを取材する。
拓殖大学商学部で9年間、中央大学法学部で5年間、非常勤講師として被害を中心に世界の核開発史の授業を担当。
主な著書に『核よ驕るなかれ』(講談社、1982年)、『グッドバイ・ロンゲラップ』(築地書館、1986年)など。
『アトミック・エイジ』(築地書館、1995年)で「第1回平和・協同ジャーナリスト基金賞」を受賞。『マーシャル諸島 核の世紀』(日本図書センター、2005年)で「第48回日本ジャーナリスト会議(JCI)賞」を受賞。