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オススメ新刊物語のなかの考古学

物語のなかの考古学

販売価格2,750円(税込)
2025年9月刊行

ISBN:978-4-86369-785-0
A5判 200頁 並製
著者:田中広明

物語のなかの真実を考古学で解き明かす手法

【目次】
はじめに

 一 碁打ちの女(『今昔物語集』)
 寛蓮と碁打ちの女/囲碁を打つ女御/囲碁と新羅の女性/絵巻物に描かれた囲碁/吉備真備の囲碁対決/弁正の囲碁外交/伊勢の豪族の居宅/竪穴住居跡の碁石/碁石と風土記/官人の墓と碁石/囲碁の日本古代史/囲碁と考古学の研究/後三年の役と囲碁/まとめ

二 かぐや姫と仏の鉢(『竹取物語』)
 かぐや姫の物語と考古学/仏の御石の鉢/仏の前の鉢と托鉢の鉢/仏鉢をつくる/空飛ぶ仏鉢/焼き物の仏鉢/まとめ

三 蓬莱の玉の枝と腰帯(『竹取物語』)
 蓬莱の玉の枝/官人と衣服/腰帯と遺跡/腰帯の構造/金属腰帯の工人/石帯の工人/海を越えて来た腰帯/腰帯の売買/まとめ

四 かぐや姫の不死の薬―蘇と薬壺―(竹取物語』)
 かぐや姫の不死の薬/古代人の牛の利用/「蘇」と書かれた土器/諸国牧と蘇の貢納/正倉院の薬壺/有蓋短頸壺の型式学/「蘇」の当番国/「蘇」の輸送/蘇と乳牛の数/まとめ

五 因幡のしろウサギー色と動物―(『古事記』)
 「しろ」と「くろ」/「あか」と「あお」/四神の信仰/動物の埴輪と十二支/牛を解体した下田町遺跡/多様な土器/多彩な自然遺物/牛と水口祭祀/まとめ

六 須佐之男命の根の国の室―竪穴住居―(『古事記』)
 日本武尊と熊襲建/須佐之男命と大国主命/弘計王と億計王/竪穴住居の屋根/室と家屋文鏡/家形埴輪と竪穴住居/焼けた竪穴住居/須佐之男命と樹木/まとめ 

七 わらしべ長者―交易―(『今昔物語集』)
 わらしべ長者の物語/幸福な交換、納得の交換/虻と大柑子と布三反/馬と九条の田居/馬と上り物、下り物/流通の五つの要素/わらしべ長者、陸奥国の男、市の人/平安時代の焼き物/灰釉陶器の消費傾向/灰釉陶器と遠距離交易/まとめ

八 仲綱と宗盛の馬と焼印―焼印―(『平家物語』)
 仲綱の焼印/部分名称と型式/馬の焼印/古代の焼印/牛馬用の鍛造焼印/古代の焼印から中近世の焼印へ/古代の焼印と印文/まとめ

九 海幸彦と山幸彦(『古事記』)
 『古事記』の中の津波/能登半島の地震と津波/美濃国の因幡河の洪水/『龍の子太郎』/仁和の大洪水/千曲川の運んだ砂/仁和の洪水の季節/目前の洪水/『類聚国史』の弘仁地震/遺跡にに凝る弘仁地震/震度推定/地震で沈んだ高床倉庫/復興/まとめ

あとがき

参考文献



【著者】
田中広明(たなかひろあき)
1962年、群馬県前橋市に生まれる。1985年、大正大学文学部史学科卒業。同年、公益財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団。元調査部長。現在、国士舘大学、大東文化大学、大正大学非常勤講師。東国古代遺跡研究会会長。2004年、國學院大學より文学博士(歴史学)を受ける。おもな著書は、『古代の官人と地方の豪族』(柏書房)、『国司の館』(学生社)、『豪族のくらし』(すいれん舎)、ほかに「弘仁地震の被害と復興、そして教訓」『地殻災害の軽減と学術・教育』(日本学術協力財団)、「古代常陸国の社会集団―仏鉢と僧侶―」『古代東国と風土記』(高志書院)などがある。
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